残業代の計算方法

残業代の計算ルールは概ね次の通りになります。

所定労働時間をこえて働いた場合は残業代を請求できます。
8時間以上働いた場合は所定労働時間に関係なく残業代がつきます。
1日8時間以上働いていた場合は、1時間当たりの基礎賃金の125%をもらえます。
1週間に40時間以上働いていた場合も40時間をこえた分について125%の残業代がつきます。
午後10時以降、午前5時まで働いていた場合は深夜手当てとして、150%の残業代が発生します。
休日に働いた場合は135%の残業代が発生します。
1日8時間をこえなくとも所定労働時間をこえて働いた分は通常賃金に時間数をかけた分の賃金を別途請求できます。

残業代の計算(具体例)

これを、わかりやすくするために弁護士がどのように計算しているか、一つ例を挙げて説明したいと思います(説明を簡素化しているため、実際の厳密な事案では数字が少しかわってきます)。

A君は1ヶ月の給料が基本給25万円、通勤手当3万円、住宅手当が2万円、固定残業代が月3万円という条件で働いています。
勤務時間は午前10時から午後6時です。
しかし、実際には、午後10時まで残業しています。
出勤する日は1ヶ月に20日です。

このとき、A君は会社に残業代を請求することができるでのしょうか?

まず前提となる基礎賃金を算定します。  
通勤手当や住宅手当が実際にかかる額とは関係なく従業員全員に一律に振り込まれていれば基礎となる1ヶ月の賃金は25万+3万+2万で30万円となります。
この30万円を所定労働時間で割ります。
このケースの所定労働時間は8時間×勤務日数ですから、勤務日が1ヶ月に20日とすると、160時間となります。
基礎となる時給は30万円÷160時間なので1875円となります。

残業時間が1日4時間ですから、4時間×20日×1875円×割増率1.25により、18万7500円が残業代です。

本件では固定残業代が3万円ですから1ヶ月で15万7500円が未払い残業代です。

(上記は1ヶ月を30日として計算しています。また、週に1日は必ず休んでいるという前提としています。深夜にも働いていたり、休日も働いていたりするとこの額より大きくなる場合があります)

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